脂肪吸引による死亡について

美容整形に脂肪吸引があります。でも以前「脂肪吸引で死亡」というショッキングなニュースを耳にしたことがあり、どういったことだったのか、調べてみました。

「脂肪吸引、ダイエットに関する相談」というサイトで「死亡事故の原因と対策」として、2000年11月18日に名取先生という方のコメントが役立ちそうなので、以下に掲載します。

 皮膚の下の傷の範囲は広いにも関わらず、表面の傷はごくわずかですから、技術の違いは目立たないかのように錯覚し、つい、修行の足りない美容外科医も手を出します。それが度重なるトラブルの要因だと思います。
 何しろ、腹部の脂肪吸引で腸まで吸引してしまう医者も出てくるのですから、何が起こっても不思議ではありません。膀胱や子宮を傷つける場合もあるでしょうし、肝臓や胆嚢を傷つけることも十分ありうることです。
 この種のミスは、一度に広範囲にわたって限られた時間内に吸引しなければならないようなときに、医者はつい乱雑になって起こります。全身麻酔で患者に意識がなければ、手術中に何が起きたのかは本人にはわかりません。
 小さな傷なら自然に回復することもあるでしょうが、じわじわと出血が続いていたり、腹膜炎を起こしていたりすると、自宅に帰ってから急速に悪化することもあります。
 ミスを起こすような施設は、アフターケア―も悪く、何があっても「様子を見てください。そのうちよくなりますよ」としか言わないこともあります。そこに危険が潜んでいます。

 死亡する事故は結構あるにもかかわらず、はっきりした原因が示されないのは、日本の美容外科特有の事情が関わっています。
 一つは、被害者が公にしないということ。患者の多くは家族にも内緒でひそかに手術を受けます。誰にも知られたくないため、高熱が出ても、腹がどんなに痛くても、そのうち良くなるだろうと期待して、ひたすら我慢します。クリニックに電話をしても、「様子を見てください」などと言われると、我慢するしかありません。
 「これはただ事ではない」と思ったときは、もはや身体を動かすことも出来ず、やがて意識がなくなり、死んでから家族に発見されるといったケースもあるのではないかと思います。家族も、本人の名誉のために公表したがらない、あるいは、世知辛い世の中だから、家族が関わり合いたくないという場合も多いのかもしれません。

 医療サイドから見ますと、問題を起こした医者が隠そうとするだけでなく、業界や学会ぐるみで隠そうとするのかもしれません。どこの団体にも距離をおいている美容外科医も多く、全ての医者を統括できる機関がないという問題もからんできます。だから、厚生省も、学会も、マスコミも実態はつかめないのです。

 脂肪吸引では、手術中のはっきりした操作ミスがなくても死亡事故は起きています。順調に手術を終えた人が、数日後に訳のわからないまま死亡することがあります。美容外科医の書いた本には、大抵、脂肪塞栓で死亡するというふうに書かれています。
 手術操作で、傷つけられた脂肪組織の断端が、傷ついた静脈の断端から吸収され、それが静脈血流にのって、心臓を経由して肺に到達し肺の血管につまるというのです。
 しかし、私は、脂肪吸引で脂肪塞栓が起きるということはないと疑っています。
 脂肪吸引で肺血管をつまらせるほどの大量の脂肪はどうやっても静脈からは入りこみません。何故なら、静脈は陰圧ではありません。静脈の断端からも血は流れます。脂肪塊が吸引されることはありません。もし、静脈内が陰圧になれば、静脈はぺちゃんこになり、血液は流れません。
 骨折では脂肪塞栓をたまに起こしますが、これは、脂肪滴が切断された末梢静脈からではなく、骨髄腔を経由して静脈に入り込むからです。
 また、本当に脂肪塞栓を起こすなら、手術中に急変するはずです。

 美容外科医が脂肪塞栓といっているものは、本当は、下肢などの静脈の血液が固まって、それが肺につまって起きる肺塞栓だと思われます。
 これはエコノミークラス症候群といわれているものと同じです。国際線飛行機のエコノミー席で長時間じっとしている人に時々発症し問題にされています。
 長時間の手術や大手術の後で身体を動かさない人にも起きています。広範囲の脂肪吸引の後、食事や水分をろくに摂らず、身体を動かさなければまさに静脈血が固まりやすく起こしやすい情況にあります。

 死に至る肺塞栓は急激に胸痛が襲い、数回呼吸しただけで死亡したり、ショック状態となります。 死亡をまぬがれた場合はすみやかに回復しますが、肺に血液が停滞しているようなときは、つまった先の肺組織は死んでしまいます。これが肺梗塞です。しかし、若い健康人に肺梗塞は起きません。
 肺塞栓を防ぐには、長時間の手術は避けること、手術中も捕液をし、足を動かすこと、手術後は下肢を圧迫する、など、肺塞栓の予防措置をする医者にかかることです。手術後も早期から水分をよくとって、少しでも足を動かすようにします。弾性ストッキングなどで下肢を圧迫していると静脈血がよく流れるようになり予防効果があります。

 はっきりした操作ミスもなく死亡する原因として、誰も指摘していないことですが、もう一つ考えておかなければならないのが、ざめつ症候群です。
 地震などでがれきの下敷きになった被災者が、せっかく救助されたのに、これで死亡することがあります。患者はショック症状、吐き気、嘔吐、どうしようもない違和感などを訴えます。腹痛、背部通を訴えることもあります。やけどや中毒でもおこります。
 筋肉などの体組織がざめつすると、壊れた細胞から有害物質が放出されます。それが腎臓などの臓器を障害します。ざめつ腎炎は、組織ざめつ後数時間から、ほとんだが二週間以内で、急速に腎機能が障害され死亡します。
 大量の脂肪吸引は、大量の脂肪組織の破壊を伴いますから、ざめつ症候群に陥っても不思議ではありません。

 脂肪吸引による肺塞栓やざめつ症候群は防ぐことができます。一度に腹も脇も太腿も・・・などと欲張らないで、数回に分けることです。


あと、「大量の脂肪を取ることで多量の痛み止め注射を行ったりしたケースがあります。痛みが広範囲に渡ってしまうと耐え切れずに痛み止め注射を多量に摂取し、痛み止めが原因での死亡事故と考えられます。」というのがありました。

ってことは、一度に沢山の脂肪吸引さえしなければ、死亡事故はおこらないってことのようです。 よかった!わーい(嬉しい顔)



たかの友梨ビューティクリニック
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